UFOとは

未確認飛行物体(みかくにんひこうぶったい)とは、その名の通り何であるか確認されていない飛行体のこと。「Unidentified Flying Object」(アナイデンティファイド・フライング・オブジェクト)の頭文字をとってUFO(ユーフォー、ユー・エフ・オー)と呼ばれる。本来アメリカ空軍で用いられている用語で、主として国籍不明の航空機などに用いられている。進路を見失った飛行機や他国のスパイ機、さらにはミサイルの可能性があるので、スクランブル(緊急発進)の対象となる。必ずしも物体ではなく、自然現象を誤認する場合もあるため、未確認空中現象(Unidentified Aerial Phenomenon、UAP)が用いられることもある。

本来的は上記のような用語であるが、テレビ番組や雑誌などでは空飛ぶ円盤、宇宙人(エイリアン)の乗り物(エイリアン・クラフト)の意味で「UFO」が用いられているケースが多い。未来から来た人間のタイムマシンという説もある。



▼政府調査

アメリカ空軍の公式のUFO研究部門「プロジェクト・ブルーブック」が1948年から1969年まで未確認飛行物体に対する調査を行なった。調査総数1万2千618件のうち、「データ不足」を含め「正体不明」(UNKNOWN)とされたものは全体の4パーセントに当たる501件であったという報告がされている。

またアメリカ空軍は、1967年にコロラド大学のエドワード・コンドン教授に依頼し、UFOに関する調査を開始した。コンドン委員会は、1969年に報告書(通称「コンドン・レポート」)をまとめ、「『UFOが地球の外からやってきた』という説には、何の証拠も認められない」という結論に達したが、その存在自体については否定していない。

イギリス国防省も1967年より公式に調査を行いその後同様の報告書を発表したが、同じくその存在自体については否定していない。またその後1980年に、ロンドン郊外にあるNATOのベントウォーター基地周辺で基地関係者や近隣住人によって目撃されたUFOについても、イギリス空軍が正式な調査報告をしその存在自体を認めているが、同じく「どこから飛来したか」という点については結論を出せていない。



▼民間調査

1954年に「アメリカ空中現象調査委員会(NICAP)」という民間の組織が設立された。これはUFOを科学的に解明しようと設立された最初の団体であると見られている。



※【諸説】

これらの報告書はすべての未確認飛行物体、未確認空中現象について説明する物ではないため、様々な説が提唱されている。それら諸説を以下に提示する。またコンドン報告書など公的機関の調査に対しては、「国家が隠蔽しているので正しい情報を出すわけがない」などの陰謀論も根強くある。

だが、UFOの物質的理由が何であれ(その名称の通り、正体がはっきりしていないため不明であるが)、目撃例が世界各地であるというのは事実であり、「UFOなんて元々ない」と言う意見自体はナンセンスであると言う学者もいるために、その存在理由や使用目的、どこから飛来したかは定かではないものの、UFOは「実在するものである」と言える。



▼宇宙人の乗り物説

エイリアンクラフト説とも言う。現在ではUFOという語から想像される一般的なイメージの都市伝説となっており、エイリアンクラフトや空飛ぶ円盤とUFOは頻繁に混同される。この説はフィクションの世界において広く引用され(未知との遭遇、インデペンデンス・デイなど)、UFOの中の宇宙人との遭遇を第三種接近遭遇と言う。本説を支持する証拠は目撃談のみであるとされる。宇宙人、後述のロズウェル事件も参照。また、地球空洞説、USOなどから、宇宙人でなく地底人の乗り物であるという説もあるが、これらは現在ではあまり支持されていない。



▼異星文化の惑星探査機

宇宙人の乗り物説と似ているが、地球人のNASAが行っているような「異星人への興味とロマン、コンタクト願望や発見」と同様な心理で考えたものである。地球人が、「もし、異星人のいる星を見つけたとすれば」やることは、「カメラを送って探索すること(常識的な惑星間の距離の遠さからして人を乗せることは、まずない)」などが上げられ、異星人からすれば、地球はいわば「生命のいる未知の惑星」として他の惑星に住む異星人が探索をする為に送り込んだ探査機ではないか、という説だ。この考えを元にすれば、異星人は少なくとも(地球以上の)高度な技術をもち、異星への関心を持つ生命体であると考えられる。また、このような異星人などへの関心は人間とも近い「征服欲」を持っている向上心の高い生命体であると言う意見もある。



▼人工物誤認

これらの「人工物誤認説」の中には、ヘッドライトや飛行機、人工衛星などその存在が公になっている物の誤認や、新兵器や秘密兵器などその存在が公になっていない物の誤認など、いくつかのバリエーションがある。また新兵器や秘密兵器の存在を隠す為に、政府などがその目撃例を敢えて「超常現象」としてマスメディアを通じて喧伝したり噂話を増長させる事で、肝心な部分から目を眩ます欺瞞工作であるという意見もある。



▼秘密兵器説

どこかの国の軍部によって秘密裏に開発されている戦闘機や兵器ではないかと言う説。エリア51周辺でのUFOの目撃が多いことから「アメリカ軍が開発している兵器であるのではないか」という説もある。この基地ではレーダーに察知されない飛行機の研究が第二次世界大戦中から行われており、その中には電波をすべての方向に均等に反射する目的で、円盤型の実験機も製作された。その他にプラズマ兵器ではないかという説もある。フー・ファイター事件があったときは第二次世界大戦中だったためか、敵国の兵器ではないかと噂されたこともあった。ただし、兵器との確認が出きない以上、誤認ではなく「未確認」である。

実際に、極秘に開発した新型機が目撃された際に「UFO」ではないかとして報告されたこともある(試験飛行中だったV173など)。またマンテル大尉事件においては、海軍が開発していたスカイフック気球を誤認したというのが、有力な説かつ空軍による公式見解であるが、当時のスカイフック気球は海軍の機密事項であったため、その存在を知らない空軍にとっては本来の意味においての「未確認飛行物体」であった。

アメリカのエリア51における新兵器開発説が有名だが、実際にエリア51で新型機の開発、試験飛行が行われていることは公然の秘密である。冷戦期には「ソ連の新型機」ではないかという説も盛んに取り上げられた。



▼組織的捏造説

一部の軍事評論家は、UFOの目撃談は軍事組織や情報機関によって捏造された物であると主張している。これらは、上記のような実験機目撃談や実験の失敗などにより重大な機密が世間やスパイに漏れるのを防ぐため、敢えて超常現象としてマスメディアを通じて喧伝したり噂話を増長させる事で肝心な部分から目を眩ます欺瞞工作であるというのである。捏造自体はそれと証明された物が多いが、これらに軍や情報機関が関与している証言や物証は乏しく陰謀論から抜け出すものではない。



▼自然現象説

珍しい自然現象を見た際に、そのショックと恐怖によりUFOと誤認したという説。誤認されやすい自然現象の例として球電現象、火球、流星、プラズマなどがある。金星や火星、木星も誤認されやすい物体としてあげられる。また空飛ぶ円盤が写ったと言われる写真が、実は鳥、コウモリ、ハエなど昆虫、麦の穂だったと判明したこともある。もし目撃した物が火球や流星であれば、気象台で確認することができる。必ずしもすべての火球や流れ星を気象台が把握しているわけではないが、寄せられた同様の目撃談の特徴から正体が判明することもある。また、月や木星、金星のようにほぼ静止している光源でも、動き回りながら見る人間にとってはUFOに見えることがある。



▼イタズラ説

「UFOを写した」とされる写真の中には、人工物や自然現象の誤認の他に、CGや特撮による作り物が多いことも知られている。近年はCGによってかなりリアルな画像を捏造するケースが多く、研究家を悩ませている。

なお、UFOのトリック写真には以下のものが多い。

・吊るし型

ピアノ線など極細い糸を使ってUFOの模型を吊るし、それを撮影する。

・投擲型

金属製の灰皿やタイヤのホイールなど円盤状のものを投げ、それを撮影する。

・合成型

別々の写真を合成するもの。コンピュータでの写真合成が一般的になった頃から激増したが、それ以前にも存在していた。

・その他

その他に窓ガラスにシールを貼る、気球や凧を上げるなどの方法もある。
しかし、世界各国で報告されているUFOやミステリーサークルの目撃情報や写真、映像については、イタズラやねつ造で説明できないものが多く存在するのも事実である。

なお、クロップサークル(ミステリーサークル)がUFOのような光によって作成されていたり、クロップサークルの近くをUFOが飛んでいたりする目撃談があることから、クロップサークルとの関連も考えられることが多かった。なお、クロップサークルのいくつかはイタズラで作ったと判明している(イギリスのサークルメイカーは、空飛ぶ円盤のファン団体の集会があると聞き、わざわざその近くにクロップサークルを作り、ライトを付けた風船を飛ばしてからかうなどのイタズラを行ったことも知られているが、多くは見破られている)が、UFOのような光によって作成されていた目撃例を含めて、残りの全てはどのようによって作られたかはいまだに解明していない。



▼タイムマシン説

「UFOは未来の人々が開発した、時間移動を行うために使用する乗り物(タイムマシン)である」とする説。UFOが消えたり現れたりする事を空間移動ではなく時間移動と考える人もいる。報告されるUFO搭乗員の姿形がほとんど人間型であること(宇宙人を参照)、「宇宙人が地球に来訪するのは物理的に困難であることから、宇宙人説よりは可能性がある」とする人もいる。宇宙空間は極めて広く、通常の光速以下で飛行する方法で宇宙空間を移動し地球に向かう場合には、移動には極めて長い年月を必要とする。そのためワープのような技術が想定されているが、比較的自由なワープが可能ならばその技術を利用してタイムマシンも可能になってしまう(ワープを参照)。つまり、この点でもUFOが宇宙人の乗り物であるよりは、タイムマシンである可能性が高いというのである。ジョン・タイター(2036年から来たと自称する男性)もその見解を述べている。

現在の物理学的知見では、色々な可能性は論じられているものの、時間移動は不可能か未来に向かってしか行えず、タイムマシンは実現が不可能であることが通説になっている。(タイムマシンの項目では相対性理論を活用すると未来への移動は比較的容易であることは明記されている。しかし、過去への移動については、可能性が論じられているものの、否定的意見も多い)また、同様にワープも不可能とされている。

仮にワープが現在の技術ではなく、異星人の超科学技術や未来人の技術などで可能になる可能性を持ち出す人がいる。しかし、この場合でもタイムマシンも同時に可能になってしまう。[3]これは、相対性理論による結論であるが、相対性理論を越える理論が(たとえ異星人や未来人からでも)仮に出たとしても、その超理論は当然現在多大な成果を残している相対性理論を全て内包するはずであろうし(そうでなければ、「超理論」は現在確認されている相対論の結果すら近似的にでも導き出せないことになってしまう)、そうなれば当然「タイムマシン」も可能になるのである。




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